会社が用意している住まいのメリット

住まいを売って新たに購入する 大きな会社になると、従業員のための住まいを用意していることが少なくありません。寮、社宅などと呼ばれます。大抵は民間の住まいよりも家賃が安く、光熱費等の補助があったりします。ご近所が会社の人ばかりで、綺麗な建物ということは少ないので、居心地が良くないと感じる人も多いと思いますが、家賃が安いことが最大の魅力です。一生住むなら嫌かもしれませんが、マイホーム購入のための頭金を貯めたいなど、目標があれば多少のことは目も瞑れます。一方で衛生面や精神的な負担が我慢できず、高い家賃を払ってでも民間の賃貸に住みたいと思う人もいます。こればっかりは価値観の違いですのでどうしようもありません。居心地の悪い住まいは想像以上にストレスがたまるものです。

私が長く勤めていた会社にも独身寮がありました。家族持ちには用意されている住まいはなかったのですが、家族持ちで賃貸に住んでいる従業員にだけ住宅手当が3万円支払われていました。独身の人には手当てはありませんでした。独身の人は家族と同居している人以外、お金を貯めたいなら寮に入るか、それが嫌なら民間の賃貸を借りるしかありません。会社の近くとなるとワンルームの相場が当時で7万円くらいでした。一方独身寮は光熱費込みで1万円でした。但しトイレと風呂は共同でした。今の若い人に、トイレと風呂が他人と共同の住まいというのは酷な環境だと思います。まさに究極の選択でした。就職活動をする時は、寮の環境までチェックする必要があるかもしれません。